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【10期連続増収増益】カナミックネットワーク(3939)の概要と今後の成長性

カナミックNは「超高齢社会における地域包括ケアをクラウドで支える」という経営理念の基、一人の被介護者に対して複数の医療・介護事業者がリアルタイムに情報共有できる「カナミッククラウド」というICTプラットフォームを提供しています。それにリンクする介護業務支援システムも展開しています。

つまりカナミックNはこれまでパッケージで提供されていた介護者・被介護者の情報共有ソフトウェア製品をクラウド化したことによって、インターネットにつながる環境であれば、いつどこからでもそのサービスを利用することを可能にしました。

今後ますます高齢化社会となっていく日本市場での数少ない需要が増える領域であり、わたし好みな分野です。

カナミッククラウドのビジネスモデル

2020年9月期(第20期)第2四半期決算および会社説明資料より

カナミッククラウドは1階層2階層構造になっており、1階層部分が介護事業提供者に対しての業務支援システムであり、2階層部分が情報共有システムの提供です。

まず、被保険者のパーソナルデータを共有できる2階層部分を自治体や医師会など(有料ユーザー)に導入します。これを「地域全体に面で導入する」と考えており、この地域に存在している介護事業者は2階層部分を無料で利用することができます。こうすることでカナミックシステムを導入するハードルを下げています。さらにその地域に点在している介護事業者などに2階層部分とリンクすることができる1階層部分を導入するという戦略です。

1階層部分では介護業務(事務)作業の効率化、連携コストゼロ、ペーパーレス化に貢献します。1階層部分でできる範囲は営業管理から帳票作成、医療・介護保険請求、給与計算、債権管理、経営分析まで会社の基幹システムとしての機能を備えており、大手企業が導入しているようなシステムを気軽に中小企業でも導入することができます。

2階層部分 情報共有システムのパーソナルデータ例
1階層部分で業務支援システムが行える範囲

クラウドサービスの導入地域数推移

2020年9月期第2Q現在で、厚生労働省が想定する地域包括ケアの人口3万人程度の「中学校区」を1とした地域数の推移でも順調に数を伸ばしています。また東京都全域のポータルサイトを受注しており、2020年9月期第3Qからの稼働となっているので854地域の数字の中にはまだ含まれておりません。

クラウドサービス ユーザーID数と導入事業所数推移

ユーザーID数と導入事業所数推移も順調に右肩上がりです。

業績推移

業績も10期連続増収増益となっております。

2020年11月6日に発表された2020年9月期末の業績は、連結経常利益が前の期非連結比24.5%増の6.7億円(事前の会社予想では6.3億円)になり、21年9月期も前期比8.0%増の7.3億円に伸びを見込んでいます。また自己資本比率も82.8%と鉄板の財務状況です。

2020年9月期第2Q現在の売上構成比

売上営業利益率はシステムの浸透とともに上昇しており、34.76%という驚異の利益率です。私の本業である製造業だと平均4~5%程度なのでどれだけすごい数字なのかよくわかります。在庫を持たないストックビジネスの強さですね。

売上構成比としてはカナミッククラウド本体が9割近く稼いでいます。ストックビジネスでありコロナ禍でも、ベースがしっかりしています。プラットフォームはカナミッククラウドに付随して展開している広告収入などで、こちらもユーザー数が増えるとともに更なる売上upが見込めます。その他はカナミッククラウドを事業者ごとにカスタマイズしたり、国から委託される事業のシステム開発などが含まれます。国策であるデジタル化の中において、地域包括ケアのICTプラットフォーム分野で国から受注できる貴重な会社だと思います。

今後の成長余地

カナミッククラウドの導入事業者数は全国の介護事業者数の6%程度で、デジタル化が進んでいるとは言えない介護業界において、まだまだ導入余地があります。さらに母数である介護業者数自体も増え続ける予測であるため、ダブルの効果でシステム導入数は増えていくと考えられます。

ただいま絶賛成長中の優良企業だと思います。このような企業には積極的に投資していきたいと思います。