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次期増収増益予想!きずなHD(7086)の概要や今後について

2020年7月24日

きずなHDについて

きずなHDは葬儀葬祭業を営む事業会社2社(主力ブランドは家族葬のファミーユ)を保有する純粋持ち株会社です。

特徴としては、多くの参列者が集う一般葬ではなく、家族・親族単位から少数の参列者が参加する、特定少数の近親者のみが集う「家族葬」を専業として直営の家族葬専用ホールなどを展開しています。

きずなHD 2020年5月期決算説明 中期経営計画より

上記の図はきずなHDが展開する葬儀の規模を表していますが、具体的には人数も~30人程度まで、費用も~150万円までの市場を専門としているようです。

(中期経営計画説明動画より)現在の市場としては規模の大きい「一般葬」が6、規模の小さい「家族葬」が4くらいの割合だそうですが、将来的には一般葬:家族葬=4:6くらいにはなると予測しているそうです。新型コロナの影響でこの流れも会社想定より加速ぎみ。

公的機関や他社の統計でも個人的にも感じるところではありますが、核家族化の進行や、故人・喪主の高齢化に加え、地域社会や職場の人間関係の希薄化等の影響もあり参列者数は減少傾向にあるため、きずなHDの専業としている「家族葬」は今後益々需要がありそうです。

葬祭市場について

葬祭市場の一般的な傾向です。

燦ホールディングス株式会社HP 株主・投資家情報 市場動向より

上の図は将来の死亡人口の推移を表しています。年間の死亡者数は2040年まで最大2%程度の上昇率で増加していきます。死亡者数が増えることによって必然的に葬儀の数も増えるため、需要の増大が見込めます。

株式会社ティア 2019年9⽉期 決算説明会より

上の表は近年の市場規模を示しています。葬儀件数はおおむね増加していますが、葬儀単価は縮小傾向です。それでもやはり市場規模としては拡大しております。

きずなHDの今期業績・次期の見通し

きずなHD 2020年5月期決算説明 中期経営計画より

葬儀取扱件数は新店効果もありますが、既存店の伸び率(+12%)が大きく寄与しており、上昇トレンドです。葬儀ホールは一般的に地域の皆様に浸透するのに一定の時間を要するそうです。19年5月期新店通期寄与5ホール、20年5月期新店7ホールも来年再来年とどんどん葬儀取扱数を増やしてくれることでしょう。当期末の直営ホール数は81ホールです。

また葬儀単価については、継続的に葬儀の参列者の減少およびそれに伴う返礼品や料理等の提供数の減少がみられます。さらにCOVID-19による参列者数の減少等が影響して20/5期 4Qはかなり落ち込んでいます(前年同期比△19.0%)。その結果、葬儀単価は903千円となり、前期比で83千円減少しています。

2020年5月期 損益計算書

以上の結果、売上収益はプラス6.7%、営業利益はコロナによる単価下落の影響に加え、上場に伴う一時費用308百万円の発生により前期比マイナス324百万円となりました。

なお、オリジナルプランというのは、「故人一人一人は様々な人生を送ってきたのに、人生の最後だけ全員同様な形式的な葬儀にしたくない」との思いから、一人一人に合わせたオーダーメイド型の葬儀を行うプランのようで、葬儀単価の上昇を見込めるものです。オリジナルプランの件数が増加していることからも、人々の価値観・嗜好の多様化が葬儀の形態や費用のかけ方に反映される傾向が強まっているといえます。

次期の見通し
高齢化の進展による死亡数の増加や今期の新規7ホールの通年寄与に加えて、家族葬選好の継続や次期計画の新規15ホールの増加分も考慮し、次期の葬儀件数は9,068件(当期比14.7%増)と見込んでいます。また当期の葬儀単価は903千円となりましたが、葬儀の小規模化・簡素化の継続を考慮し、次期の葬儀単価は869千円(同3.8%減)と見込んでいます。上記を踏まえ、2021年5月期の売上収益は8,400百万円、営業利益は600百万円、税引前利益は460百万円、親会社の所有者に帰属する当期利益は300百万円を見込んでいます。

また当面の間は、「企業価値の長期的最大化」を目指し、将来の事業拡大に必要不可欠な設備投資、M&A等の成長投資を優先し、そのための内部留保を確保する方針です。配当実施の可能性及びその実施時期等については、現時点で未定です。

まとめ

葬儀葬祭業のきずなHDは死亡者数の継続的な増加や今の時代に合った「家族葬」を専門としていることから、今後の需要も益々見込める有望企業だと思います。またM&Aなどにより新規ホールを開店すればするほど売上収益を伸ばせる行け行けドンドンな勢いを感じます。

しかし一般的な問題として度重なる増税と所得の減少は、かならず葬儀費用にも反映せざるおえません。会社の想定以上に火葬・直葬や低価格帯プランの割合が増し、さらに葬儀単価が落ち込む場合は採算性が悪化し、見通し通りにいかない可能性が高いと思っています。葬儀単価の推移は注視していかないといけないなと思います。

私は2020年5月期決算発表の日に買って、次期の見通しが良かったことから短期売買で運よく利益を上げることができました。

私が売却した後も株価は上昇し、手を出しづらい状況になってしまいましたが、有望企業であることは間違いないので、また株価が下落したところで必ず買い戻したいと思っています。