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オリックス(8591)の概要、2020年3月期決算や配当金について

2020年5月24日

2020年5月21日にオリックス(8591)の2020年3月期決算の発表がありました。

オリックスの概要

決算を確認する前にオリックスという会社の概要を少し見ていこうと思います。

オリックスの事業としてはリース業からスタートし、事業を多角化しながら、ある事業の業績が悪くても他の事業がカバーしてくれるポートフォリオを組めている会社です。裏を返せば多角化しすぎていて、「一体何をやっている会社なのか分からない」とよく言われています。

実際には金融や不動産、投資などの景気に敏感なものが主な事業になっています。

では金融危機が起こった2009年リーマン・ショックは赤字だったかというと。。。

オリックスグループの強みと今後の成長戦略 2019年12月13日より

大幅減益ではありましたが、黒字でした。この時の株価は直近高値の20分の1になっていたり配当金は26円から7円へ減配したのが個人投資家の記憶に刷り込まれていると思います。

ただ、会社としてはリーマンショックの時もそれ以前に起こった経済危機も乗り越えて、設立初年度を除き、54年間黒字を計上しているすさまじい会社です。事業の多角化が上手くいっているのだと思います。

2020年3月期決算

それでは決算を見ていきます。

2020年3月期 決算ハイライトより

当期純利益は3,027億円(前期比▲6.5%)、ROE10.3%と過去最高益の更新とはなりませんでしたが、しっかり黒字です。これで55年連続黒字です。


セグメント利益を見てみると、前連結会計年度に比べて4%増の417,727百万円となりました。法人金融サービス事業部門、メンテナンスリース事業部門、不動産事業部門およびリテール事業部門が減益となりましたが、事業投資事業部門および海外事業部門が増益となりました。

当連結会計年度の業績において、新型コロナウイルスの感染拡大による特筆すべき影響はありませんでした。

オリックス株式会社(8591)2020年3月期 決算短信 2ページ目より

今期はコロナショックの影響はあまりなかったようですが、「ホテルや旅館等の施設運営事業」や「空港運営事業(関西エアポート)」、「航空機リース事業」は新型コロナウイルスの感染拡大の影響を確実に大きく受ける事業だと思います。関西エアポートは持ち分法適用の会社で3カ月遅れで決算書に反映されるため、本格的な影響は2021年3月期から出てきます。

しかし過去のオリックスが物語っている「その他の事業がカバーしてくれる」ことを期待して握力を強くしてホールドしていきます。


当社は、事業活動で得られた利益を主に内部留保として確保し、事業基盤の強化や成長のための投資に活用することにより株主価値の増大に努めてまいります。同時に、業績を反映した安定的かつ継続的な配当を実施いたします。また、自己株式取得につきましては、必要な内部留保の水準を考慮しつつ、経営環境の変化、株価の動向、財務状況および目標とする経営指標等を勘案のうえ、機動的に対処してまいります。これらの基本方針のもと、当期の1株当たりの年間配当金につきましては、前期の76.00円と同額の76.00円(中間配当金は支払済みの35.00円、期末配当金は41.00円)といたします。配当性向は前期比2%増の32.0%となります。次期(2021年3月期)につきましては、1株当たりの中間配当金の予想額は、35.00円とし、通期の配当性向は次期に限り50.0%といたします。なお、次期の1株当たりの期末配当金は未定です。 

オリックス株式会社(8591)2020年3月期 決算短信 8ページ目より

次期の配当金については期末配当は未定としたものの、中間配当は35円と同額で、さらに配当性向を50%に(次期に限り)引き上げると発表しています。

「リーマンショックの時はやむを得ず減配してしまったけれども、今回はそうはいかないぞ」と株主を裏切らないオリックスの気概を感じます。

新型コロナ禍の影響

決算説明会Q&Aより
配当性向50%で前年比同の76円の配当金を出すには純利益1,900億円必要になってきます。新型コロナ禍の影響は会社試算では主なもので不動産運営・賃貸で-200~-250億円、コンセッション(関西エアポート)で-200~-300億円、航空機リースで-200~-300億円+その他事業の減収となっております。この3つの事業でのマイナスは850億円。例えば来期の純利益は、今期純利益3,000億円から850億円引いて2,150億円-αになりそうで、1,900億円は確保できるという試算です。また純利益1,900億円を確保できない場合は配当性向をさらに上げて配当金を維持することも考えているようです。

個人投資家としては配当・株主優待を楽しみにしながら、会社自体も応援してこうと思います。

以前オリックスから頂いた株主優待も紹介しております。よろしかったら合わせてお読みください。