固定ページ

日本企業だけでもグローバル投資は可能?意外と海外売上高比率が高い。

米国株式の時価総額の約80%を占めているS&P500構成企業の海外売上高比率は、2016年が43.2%、2015年が44.3%、2014年が47.8%と40%以上の比率となっています。

つまり米国の株式に投資していれば、その40%は米国以外で稼いでいるのだから、世界中に分散投資していることと一緒というのが、米国株式へ積極的に投資している方のひとつの理由です。私もその一人であります。

では、日本企業に投資してもグローバルに分散投資したことにならないのでしょうか?調べてみました。

ちなみに海外売上高とは、S&P500構成企業が米国外で製造・販売した商品及びサービスを指します(つまり輸出は海外売上高に含まれません)。

ジェトロ(日本貿易振興機構)が2018年12月期~2019年3月期の日本企業(182社)の決算短信および有価証券報告書を基に集計したところ、日本企業の海外売上高比率は59.3%となったそうです。

なんとこのデータを見ると近年の日本企業の海外売上高比率は約6割とS&P500構成企業を上回る高水準です。

しかし、どのような企業が選ばれているのか、いまいち分からず、海外売上高比率の高い企業が選ばれて集計されている可能性はあります。

ただ、182社も調べた結果であり、サンプル数も多いので信頼できるデータとして、日本企業のなかで海外売上高比率の高い企業を選べば、十分グローバル分散投資ができると言えると思います。

ジェトロ 第Ⅱ章 世界と日本の直接投資

①製造業はデータベースSPEEDA大分類の輸送機械、機械・ 電気製品、素材・素材加工品、医薬・バイオ、食料・生活用品。非製造業は建設・不動産、小売、消費者サービス、外食・中食、広告・情報通信サービス、法人サービス、中間流通、金融、運輸サービス、資源・エネルギー。②産業用機械は、同中分類の産業用/生産用/業務用/重工業機械製造、その他産業用機械製造。電気機器は情報通信/民生用電子機器製造、半導体関連/その他電子部品・デバイス製造。③下段のカッコ内は2017年度(2018年度と同じ企業を集計)の売上高比率からの増減。④網掛けは前年度から比率が上昇した国・地域。

日興アセットマネジメント株式会社が作成した日本企業の海外売上高比率を調べたデータがあります。

日興アセットマネジメント株式会社 おさえておきたい ⽇本株式の勘所 より

このデータを見ると日本を代表する日経平均株価を構成している企業の海外売上高比率で約35%と 、S&P500構成企業と比較すると10ポイント程度下がってしまいます。10ポイントの差をどう捉えるかは個人個人ですが、日経平均構成企業全体に投資するとその3割は海外で稼いでいることになります。

中小型株式ですと海外売上高比率は5~17%とガクッと下がってしまいます。中小型株式ですと残念ながらグローバルに分散できるとは言えないと思います。

ちなみにTOPIX Smallとは東証一部に上場する内国普通株式のうち、TOPIXの算出対象からTOPIX500の構成銘柄と指数算出対象外の銘柄(上場後まもない銘柄等)を除いたものを対象 としています。

いかがでしたでしょうか。日経平均構成企業全体に投資しても3割は海外で稼いでおり、ジェトロが調査した182社に投資すると約6割は海外で稼いでおり、十分にグローバル分散投資ができると思います。

皆さまも日本企業の中で海外売上比率の高い企業にいくつか投資して、グローバル分散投資としてみてはいかがでしょうか。