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日本ギア工業(6356)の株主優待廃止にみる、優待目的で購入するのが危険な銘柄

2020年8月13日

先日、2020年3月末からは株主優待を廃止する日本ギア工業から最後のクオカード1000円分(2019年9月末の株主)が届きました。

私が日本ギア工業の株を購入した当時から、配当金再投資を目的とした長期の運用を意識していましたが、どんどん欲が出てきてしまうもので、おまけ的に貰える株主優待(特にお金をそのまま貰えることとほぼ同等なクオカード)が欲しくなってきてしまいました。

そこで当時5万円程度の投資で半期ごとに1000円分のクオカードが貰える日本ギア工業を優待目的で購入しました。

残念ながら同社からの最後のクオカードになってしまいましたが、今思えば、そもそも株主優待を新設したときから将来的に廃止することが決まっていたのではないかなと思わせるようなタイムテーブルでした。

(あくまでも個人的な想像なので真相は分かりません。)

日本ギア工業は当時、東証二部の銘柄であり、東証一部に上がるには指定基準である株主数2,200人以上を達成しなければなりませんでした。そこで株主優待を新設して株主を集めたと思います。

株主優待新設から廃止までのタイムテーブル・同社の株主数を私の購入記録と一緒に記録しておきます。

*スマホの方は横画面にしていただけると見やすくなると思います。

年月日日本ギア工業からのお知らせ株主数売買記録
2017/3/311,522人
2017/7/31半期ごとに100株でクオカード1000円分新設
2017/10/6505円で100株購入
2018/3/3138,060人
2018/8/31半期ごとに200株でクオカード1000円分に改悪
2018/9/6490円で100株追加
2019/3/3129,490人
2019/6/12東証二部から東証一部へ鞍替え
2019/9/25株主優待廃止

6月末ごろに発表される有価証券報告書によると日本ギア工業が株主優待を導入する前は株主数が僅か1,522人だったのに、導入後は一気に38,060人と20倍以上増加して、改悪した後も29,490人と株主数を維持しています。

やはりクオカードの力は株主数を増やすのに威力絶大みたいです。

東証一部から東証二部への指定替え基準ですが、株主数が2,000人に満たないときに落とされます。

みごと3万人程度の株主を獲得して東証一部昇格を果たし、株主優待を廃止した同社の株主数は2,000人未満になるのでしょうか。

おそらくそんなことはなくて、私と同様に含み損を抱えて売れに売れなくなっている株主が多くいることが予想されます。

会社としては目標達成ということで良いのでしょうが、何となく私としてはハメられた気がしてしまいます。

ということで、優待目的で購入するのが危険な銘柄とは…

  • 東証二部などの一部昇格を目指している会社が株主優待新設
  • 株主数が東証一部基準(2,200人以上)を満たしていない会社が株主優待新設
  • 新設された株主優待がクオカード
  • 株主優待を新設してまだ日が浅い(株主優待は意外とすぐ廃止されることも多い)

以上のことが多くあてはまる銘柄は、株主優待を廃止する可能性が高いと思います。私も今回のことを教訓として、このような銘柄に投資するときはよく考えようと思います。

また株主優待を長期間実施してくれる銘柄というのは、やはり東証一部に上場しており、規模の大きい会社で、買収対策として株式比率を分散させたい会社だと思います。


2020年8月13日追記

第118期 有価証券報告書で確認すると2020年3月31日現在の個人株主数は18,506人でした。二部へ落ちる基準の2000人未満には程遠いようです。