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米国の株式と国債の過去1年の価格推移と関係性(2019/9/13現在)

2019年9月17日

株式と国債の関係について私なりの考え

「国債を買う」ということは、国にお金を貸すということです。国は、借りたお金を公益事情などに使います。そして「国債の購入者」に対して利息を払います。この利子と元本の支払いは「国」が責任をもって行うため、安心・安全の金融商品と言われています。確かに先進国であれば、国が破綻することは考えにくいことです。

リスクが小さい分、リターンも小さいというのが一般的です。

株式は、企業が事業を行うために必要な資金を集める手段の一つです。出資した人(株主)は保有株式の割合に応じた経営参加ができ、利益が出たときには保有株式数に応じて配当がもらえます。企業が成長し株式の価値が上がったときには、その株式を売却して利益を得ることができます。しかし、全ての企業が業績を伸ばし続けることは不可能であり、赤字転落や倒産してしまう企業もたくさんあります。そのようなことになると減配や紙くずになる可能性もあります。

そのため国債に比べるとハイリスクな金融商品と言えると思います。リスクが大きい分、リターンも大きいです。

この国債と株式の価格の関係性は様々な要因が複雑に関係しあっているのでしょうが、私にはそれを正しく解析するほどの頭脳は持ち合わせておりませんので、以下のように単純に考えるようにしています。

景気が良くて、株式の(減配や倒産のリスクを含めた)トータルリターンが国債の利回りを上回ると思われるときは、株式の価格が上がる。

景気が悪くて、 株式の(減配や倒産のリスクを含めた)トータルリターンが国債の利回りを下回ると思われるときは、国債の価格が上がる。

現在、米国国債10年物の利回りは1.8%ほどですが、株式のトータルリターンが1.8%を下回ると考えられれば、わざわざリスクを負って株式に投資する必要は全くなく、安心安全の国債を買うのが当たり前です。反対に株式が1.8%以上の利益を生み出すと考えられれば、国債から株式に資金は流れると考えています。

過去一年のiSSP500米国株ETF(1655)とiS米国債ETF(1656)の価格推移

2019/9/13現在から過去1年間のiSSP500米国株ETF(1655)とiS米国債ETF(1656)の価格推移を比較して、実際にはどのように動いているのか、またそこから考えてみます。

1年前の2018/9/13のそれぞれの価格は以下の通りです。また、1655と1656は為替の影響も受けるため、一緒に見ていきます。

2018/9/13 銘柄 価格
1655 iSSP500米国株ETF 2294円
1656 iS米国債ETF 2371円
  為替 米ドル/円 111.92円

1年前の価格を100として価格推移を見ています。

1年後の現在の価格は以下のようになりました。

2019/9/13 銘柄 価格
1655 iSSP500米国株ETF 2327円
1656 iS米国債ETF 2523円
  為替 米ドル/円 107.99円

① 1年前に比べると円高が進行しています。円高であれば米国株も米国債も価格が下がるのかなと思っていましたが、ともに上がっていました。1年前と同じ為替なら共にもっと高かったかもしれません。

② 国債と株式はいつも逆相関の関係であるというわけではない。2019年5月から6月と2019年8月から9月は株式と国債は逆相関のように動いているところもありますが、2018年12月から2019年4月のように株式が下がれば国債も下がる、株式が上がれば国債も上がるというような動きをしているところもあります。

株式と国債が同じ動きをするということは国債も株式と同じようにリスク資産と考えられて、(株式・国債)と(現金・預金)の間で資金が行ったり来たりしているということなのかなと思いました。

③国債は値動きが小さく、株式は値動きが大きい。これは一般的に知られていることだと思います。このことから安定資産として国債は有効であり、ポートフォリオに加えていることで、大きく儲けることは難しくなるかもしシステムれませんが基盤はより強固なものになると思います。安定した資産運用を考えている方は重要になってきます。

④株式は大きく下がったときに買い増しておきたい。1年前の株価を100としたときに85を下回ったタイミングはわずかな期間しかありませんでした。たらればですが、ここで大きく買い増ししていれば大きく資産を伸ばしていたでしょう。95を下回れば買い増しのタイミングなのかなと思います。もちろんこの期間を切り取ったときのみに言える話であって、全ての期間で当てはまるものではありませんが、ひとつの自分の中での指標になりそうです。

⑤1年前に投資して持ち続けた場合、国債の方が強かった。以下の表は米国株と米国債の配当金・利回りです。

*スマホの方は横画面にしていただけると見やすくなると思います。

  銘柄 配当月 1年間配当金(1口当たり) 利回り 信託報酬
1655 iSSP500米国株ETF

2/8

35円 1.50% 0.16%
1656 iS米国債ETF

1/4/7/10

56円 2.21% 0.15%

国債よりも株式のほうが超長期で見るとリターンは高いそうですが、この一年に関しては価格の上昇も利回りも国債の方が優れていました。

最後に

今回は株式と国債の関係性について考えてみました。上で考えていたように国債と株式はいつも逆相関の関係であるわけではないと思い知らされました。未来の株式と国債はどのような値動きになるかさっぱり分かりませんが、過去の値動きを繰り返す可能性は高いと考えています。自分なりに解析することで今度の投資のタイミングなどを考えるときに参考になりそうです。現在の私のポートフォリオでは国債の割合がかなり低いので、買い増しを行おうと思います。逆に株式はもうちょっと下がったときに買い増ししたいと思います。

国債・株式投資は儲けの多い少ないはあるでしょうがプラスサムゲームで参加者全員が勝てると思っています。この記事が何か皆さんのお役に立てることがあれば幸いです。